日本人の女性で乳がんになる人はどれくらいいますか?

日本では、乳がんになる女性が年々増加しています。2020年に乳がんと診断される女性は9万人以上と予想されており、女性のがんのなかで最も多いがんになっています。また、乳がんで亡くなる人も1万5千人を超えると推計されており、がんによる死亡原因のなかでは、大腸がん、肺がん、膵臓がんに次ぐ第4位となっています。

 

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乳がんかも?

 

 

 

母が乳がんでした。乳がんは遺伝しますか?

遺伝性の乳がん(遺伝的に乳がんになりやすい体質をもっている)は、乳がんを発症した人の7~10%と考えられています。ご家族や血縁関係の近い親類に乳がんや卵巣がんの患者さんがいる場合は、いない場合と比べて乳がんを発症するリスクが高くなることが知られています。しかし、血縁者に乳がん・卵巣がん患者さんがいても必ず遺伝するわけではありません。遺伝性の可能性があるかどうかは、「BRCA遺伝子検査」などの専門的な評価を行って判断します。

 

 

 

診断で「カテゴリー3」と判定されました。カテゴリー3はどのような状態でしょうか?

カテゴリーとは、その乳房の悪性(がん)の可能性がどの程度かを示す分類で、カテゴリー1は「異常なし」、カテゴリー2は「良性(がんではない)」、カテゴリー3は「良性、しかし悪性を否定できず」、カテゴリー4は「悪性の疑い」、カテゴリー5は「悪性」と定義されます。カテゴリー3以上の場合は、乳房に細い針を刺して細胞を採取する細胞診や、局所麻酔をして組織を採取する組織診(針生検)も考慮して、判定を行います。

 

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細胞診 組織診

 

 

 

 

乳がんになりやすいのは、何歳ごろでしょうか?

乳がんは、欧米では60歳代にみられることの多い病気ですが、日本では閉経前の30歳代から乳がん患者さんの数が増え、40歳代後半で一度ピークを迎え、60歳代後半に再びピークを迎えます。

 

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乳がんかも?

 

 

 

マンモグラフィと超音波検査は、両方受けたほうがよいのでしょうか?

日本ではマンモグラフィによる乳がん検診が実施されていますが、乳腺の密度が濃い高濃度乳房ではしこりを見つけにくいとされています。そのため、特に40歳未満の若い女性など、乳腺の発達した人では超音波検査のほうが診断に役立つ可能性があります。

超音波検査は任意での受診となり、費用も自己負担となりますが、余裕があればマンモグラフィと一緒に受けることをお勧めします。

 

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マンモグラフィーとは
乳房超音波

 

 

 

 

7月の休診日のお知らせ

下記日程は臨時休診とさせていただきます。

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